家庭の薬膳 第41回 ~銀杏

銀杏の味と性質


薬膳の考え方では、銀杏の味は「甘く」「苦く」「渋く」、性質は「温寒のどちらにも偏らない」という分類になります。

銀杏の効能


中国原産の銀杏は、日本にも古くから伝わり、平安時代もしくは遅くとも鎌倉時代には食用とされていたようです。
11月頃に独特の臭いのある果肉とその中の硬い殻に包まれた実が熟し、食用に適した状態になります。
銀杏には以下のような効能があるとされています。

■咳止め
■痰を切る
■疲労回復
■心臓病の予防
■脳血管などの病気の予防

銀杏は、中国では食用はもちろん漢方薬としても用いられてきました。
民間療法では、慢性気管支炎やウオノメ、すい臓機能のアップと、さまざまな効能をもつものとされ重宝されてきました。
また、銀杏の実だけでなく、葉も漢方として用いられています。
たんぱく質、ビタミンCやβカロテンが豊富な銀杏ですが、軽い毒性があるため、しっかりと加熱することと、一度に大量に摂取しないようにします。
場合によっては中毒症状を起こす可能性もあるので注意してください。

銀杏を使ったレシピはこちら


このページの内容は、中国の昔からの民間療法や、年配の方から伝え聞いた話を基に構成しています。
病気やその他の疾患に、必ず効果があることを保証する訳ではないことをご了承下さい。

15.Oct.2012