家庭の薬膳 第38回 ~慈姑(くわい)

慈姑の味と性質


薬膳の考え方では、慈姑の味は「甘く」「苦く」、性質は「体を少し冷やし」かつ「毒がない」という分類になります。

慈姑の効能


慈姑の原産地は中国といわれており、日本へは奈良時代もしくはそれ以前に渡来していたようです。
慈姑には以下のような効能があるとされています。

■咳止め
■痰を切る
■免疫力を高める

また、中国の民間療法では、昔から難産や産後の肥立ちを改善したり、結石の治療に用いられてきました。
日本では、大きな芽があることから「めでたい」食材として、お祝いの席やおせち料理に使われることがほとんどですが、中国では乾燥して咳が出やすい冬に、よく食べられます。
中国の慈姑は日本のものとは品種が異なり、しゃきしゃきした歯ごたえがあり、加熱して料理に使うのはもちろん、生で食べてもおいしいものです。
そのため、野菜売り場と果物売り場のどちらでも見つけることが出来ます。


このページの内容は、中国の昔からの民間療法や、年配の方から伝え聞いた話を基に構成しています。
病気やその他の疾患に、必ず効果があることを保証する訳ではないことをご了承下さい。

15.Jan.2012