家庭の薬膳 第33回 ~ 鰹

鰹の味と性質


薬膳の考え方では、鰹の味は「甘く」、性質は「温寒のどちらにも偏らない」という分類になります。

鰹の効能

鰹は温帯、熱帯に位置する世界各地で生息していますが、日本では太平洋沿岸での漁獲が主で、日本海側ではほとんど獲れません。
日本では大和朝廷の頃から食べられていたという記録もあるようで、5月頃水揚げされる「初鰹」や、秋の「戻り鰹」など、日本の季節感と密接に関わりあってきた歴史があります。
また、いぶして乾燥させた鰹節でとるだしは和食の基本であり、鰹はまさに日本人にとって欠かせない魚です。

鰹には次のような効能があるといわれています。

■腎臓、膵臓の機能アップ
■疲労回復
■血の巡りをよくする・肩こりなどの緩和
■食欲不振の回復
■むくみを取る

鰹には、たんぱく質、鉄分、ビタミンA、Bなどが豊富に含まれており、特にビタミンB類については、魚肉の中でもトップクラス。
また脂質は少なく、さらに脳の働きをよくするDHAや、コレステロールを減らすタウリンなども含まれているなど、鰹はとても優れた食材なのです。

鰹を使ったレシピはこちら


このページの内容は、中国の昔からの民間療法や、年配の方から伝え聞いた話を基に構成しています。
病気やその他の疾患に、必ず効果があることを保証する訳ではないことをご了承下さい。

15.Jun.2011