家庭の薬膳 第28回 ~ きゅうり

きゅうりの味と性質


薬膳の考え方では、きゅうりの味は「甘く」、性質は「体を冷やし」、「毒はない」という分類になります。

きゅうりの効能

きゅうりの原産地はインド北部~ヒマラヤ山脈のあたりで、日本にはシルクロードを通って伝わり、平安時代にはすでに栽培されていたそうです。
普段スーパーなどで目にするほとんどは白イボのきゅうりですが、実は以外に種類が多く、太いものや黒イボのもの、ピクルス用のものなど、世界で数百種ものきゅうりが栽培されています。

きゅうりには以下のような効能があるといわれています。

■解熱・解毒
■炎症を抑える
■肌の赤みと乾燥の軽減
■むくみの改善

中国の民間療法では、扁桃腺の炎症による発熱や、高血圧、目の充血、やけどの治療にも使われてきました。
これはきゅうりのもつ解熱・解毒・消炎作用によるものでしょう。
また、食用にする実のほか、苗も漢方薬としても用いられてきました。
きゅうりはその成分のほとんどが水分なので、大量に汗をかく盛夏には欠かせない野菜です。
また、利尿作用のあるミネラル類を含むため、湿度が高くむくみやすい季節には、体内の水分を調整してくれる優れものなのです。
ただし、身体を冷やす作用があるため、冷え性の方が大量に食べるのは避けた方がいいかもしれません。

きゅうりを使ったレシピはこちら


このページの内容は、中国の昔からの民間療法や、年配の方から伝え聞いた話を基に構成しています。
病気やその他の疾患に、必ず効果があることを保証する訳ではないことをご了承下さい。

01.Jul.2010