
クコの実の味と性質
薬膳の考え方では、クコの実の味は「甘く」、性質は「温寒のどちらにも偏らない」という分類になります。
クコの実の効能
クコの実の原産地は中国の西北部と言われていますが、東南アジアや沖縄でも古くから食用や薬用として栽培されていました。
普段目にするのはもっぱら実ですが、原産地では新鮮な葉も野菜として食べるのだそうです。
クコの実は、中国では古来より、不老不死の薬として珍重されてきました。
気を養い、貧血を治すとされるほか、民間療法では目の病、高血圧、糖尿病、肺結核、痔など、さまざまな疾患に効く薬として用いられてきました。
その効能の多彩さで、まさに「不老不死」の薬としてふさわしいとされたようです。
漢方薬としては、実はもちろん根・葉・木の皮と、全てを使います。
クコの実には、以下のような効能があります。
■肺の余熱をとり、咳やのどの痛みを緩和する
■美容・美肌効果■糖尿病の症状の緩和
■血圧上昇の抑制
■目の疲れの緩和
また、ビタミンや鉄分・カルシウムが豊富なので、女性の美容にもうれしい効果があります。
クコの実の収穫は秋ですが、中国では肝臓の機能の低下する春に積極的にいただくことが多いです。
疲れ目などの症状は、血液を養う肝臓のはたらきがにぶることが原因のひとつなので、目に良いクコの実を食べるのだそう。
クコの実は料理やデザートにトッピングするほか、お茶に入れるのもおすすめです。
気軽に使いやすい食材ですので、普段の食卓に是非取り入れてみてください。

このページの内容は、中国の昔からの民間療法や、年配の方から伝え聞いた話を基に構成しています。
病気やその他の疾患に、必ず効果があることを保証する訳ではないことをご了承下さい。