家庭の薬膳 第21回 ~ びわ

びわの実と葉の味と性質


薬膳の考え方では、びわ実の味は「甘く」「酸っぱく」、性質は「体を少し冷やし」「毒はない」という分類になります。


また、びわの葉は「苦く」、性質は「温寒のどちらにも偏らない」という分類です。

びわの効能


びわの実は、下記のような効能があると言われています。

■肺の機能の向上
■咳をしずめる
■唾液を増やし、口内を清浄に保つ

また、乾燥させたびわの葉は、実に比べてその効能が強いので、食材ではなく漢方薬として使われてきました。
漢方薬としてのびわの葉の効能は、次のようなものです。

■肺の機能の向上
■咳をしずめる
■肝臓の余熱をとる
■流行性の風邪の予防

びわの起源は中国の揚子江のあたりと言われていますが、日本原産だという説もあります。
5月から6月にかけて食べごろを迎えるびわは、ビタミンを豊富に含んでいます。
特に葉の部分は、乾燥させてお茶や漢方薬として用いられたり、煎じて塗り薬にしたりします。
この煎じた汁は、民間療法で夏場のあせもなどにも効くと言われています。
びわは実、葉とも食用や薬用に重宝されていますが、種の部分には毒があるため、食べないほうがいいようです。


このページの内容は、中国の昔からの民間療法や、年配の方から伝え聞いた話を基に構成しています。
病気やその他の疾患に、必ず効果があることを保証する訳ではないことをご了承下さい。

01.Jun.2009