
芹の味と性質
薬膳の考え方では、芹の味は「甘く」、性質は「体の熱を取る」という分類になります。
芹の効能
芹には以下の効能があるとされています。
■身体の余熱を取る
■血圧を下げる
■胃を丈夫にする
■利尿作用
■血液を浄化する
■生理を調整する
七草かゆにも欠かせない芹は、中国原産といわれており、大きく分けて「水芹」と「旱芹」に分類されます。
「水芹」は水辺で採れるもので、日本で食べられているのは主にこちらです。
それに対して「旱芹」は陸部の畑で採れ、別名中国セロリとも言われているもの。
効能は二つともほぼ同じですが、旱芹は水芹に比べて、香りと薬効がより強く、中国では「香芹」や「薬芹」とも呼ばれています。
中国の民間療法では、風邪で咳が出る場合にも芹が用いられます。
発熱などで、肺の中まで熱くなっていると考えられるので、その余分な熱を排出して咳を鎮めます。
また、高血圧の予防にも効くとされ、芹は重宝されています。
ちなみに、中国語で「洋芹」とはいわゆる「セロリ」のことで、こちらはオランダ原産といわれています。

このページの内容は、中国の昔からの民間療法や、年配の方から伝え聞いた話を基に構成しています。
病気やその他の疾患に、必ず効果があることを保証する訳ではないことをご了承下さい。