家庭の薬膳 第2回 ~ 白菜

白菜の味と性質

 
薬膳の考え方では、白菜の味は「甘く」、性質は「身体の熱を取る」という分類になります。

白菜の効能

白菜には以下の効能があるとされています。

■風邪の予防
■高血圧・高脂血症の予防
■便秘の改善

白菜は漢方としても用いられており、風邪の治療に白菜の根と白ねぎと生姜を合わせて煎じたものを服用します。
熱を下げ、咳の粘膜の炎症を鎮めることから、「葛根湯」と同じく風邪の予防に効果があるといわれています。
白菜は野菜の中でも水分が多く、ビタミンCや食物繊維カリウムなどの有効成分をまんべんなく含んでおり、加熱して食するとかさが減って大量に摂取できることから、効率よく有効成分を体内に取り入れることができます。
また白菜は内臓に溜まった熱、特に胃腸の熱を取り去るため、消化器のはたらきを正常にします。
そのため便秘や、便秘から来るにきびにも効果があるのです。
医学の分野では、白菜には他の野菜と比較して大変多くのセレンという成分が含まれていることわかり、最近注目を集めています。
セレンには抗酸化作用や抗がん作用があり、インスリンの分泌を促進するので、糖尿病にも効果があるそうです。
加熱するとこの効果が減少するので、生で食べるとよいのだそう。
ただし白菜は身体を冷やすため、冷え性の方は大量に生で食べないほうがいいかもしれません。
生で食べる場合は、他の温かい食材と合わせて調理するのがよいでしょう。
特に冷え性の方には、身体を温める作用の高い食材と一緒に食べるのがおすすめです。

白菜を使ったレシピはこちら


このページの内容は、中国の昔からの民間療法や、年配の方から伝え聞いた話を基に構成しています。
病気やその他の疾患に、必ず効果があることを保証する訳ではないことをご了承下さい。

01.Dec.2005