季刊・家庭の薬膳 季節のすこやか食養生

穀雨の頃の食養生

毎年4月20日頃からの半月程を「穀雨(こくう)」といいます。
24節気で、一番最後の春の時期でこれから夏を迎える頃です。
春の柔らかな雨が降り出し田畑に潤いを与えることからこの名前がつき、種まきや田植えを始める目安とされます。
雨が少し多くなるので、湿気が溜まることにより体調を崩しやすくなります。他にも、神経痛、口内炎、消化不良などが起こりやすくなります。

旬を迎えるたけのこは、春野菜として刺身、若竹煮、たけのこご飯など様々な料理に登場します。
たけのこのえぐみは、春の解毒にもってこいですが、食べすぎるとアレルギーに似た症状を起こすとされています。
鼻炎持ちの方は鼻炎がひどくなったり、アレルギーのある人は症状を悪化させます。
特に喘息の人は注意が必要です。関節に問題のある方が何日も筍を食べ続けると関節の動きが鈍くなったり痛みが出たりすると言われています。
旬の食材も、ほどほどに適度に楽しむようにしましょう。

春は肝機能に負担がかかりやすく自律神経が乱れやすいので、夏が来る前にしっかり養生しておきましょう。
果物に含まれる果糖(甘い成分)やビタミンC等には肝機能をアップさせる作用があるので、グレープフルーツやびわなど旬の果物を適量取り入れましょう。

4月17日頃、季節の変わり目の「土用」に入ります。
粘膜、消化器系が弱まる季節でもあるので、それらを強化する「黄」色の食材や「甘」味の食材を多めに摂ることがおすすめです。
おばあちゃんはこの時期から時々、「薏苡仁紅棗小麦粥」を作ります。これは、ハト麦、棗、粟の入った粥のこと。
ハト麦で利水し、棗の甘味で季節の変わり目に順応し、粟で黄色を摂っていて、理にかなった食事です。



このページの内容は、中国の昔からの民間療法や、年配の方から伝え聞いた話を基に構成しています。
病気やその他の疾患に、必ず効果があることを保証する訳ではないことをご了承下さい。

05.Jan.2024