季刊・家庭の薬膳 季節のすこやか食養生

清明の頃の食養生

毎年4月5日頃から半月程を「清明(せいめい)」といいます。

毎年4月5日頃から半月程を「清明(せいめい)」といいます。
中国では、「清明節」と呼ばれる行事があり、先祖のお墓参りに出かけ、お供え物をして先祖を供養する日として知られています。
中国の北の地方では、この頃に春餅(チュンビン)を食べます。春餅とは、主に小麦粉でできたクレープのような生地に春野菜を巻いたものです。
おばあちゃんが作ってくれた春餅の中身は、菜の花、にら、春キャベツ、もやしなど春野菜を中心として、卵、大豆、肉などを合わせます。
北京の春餅は必ず最後に香菜などを一緒に巻き、黒酢、山椒の粉、チリソースなどをかけて食べます。

春野菜は、えぐみのあるものが多くあくが強く解毒作用があるものが多いです。
このえぐみが、「毒を持って毒を制す」という言葉の通り、冬に溜まった体の毒素を外に排出してくれるため、積極的に採り入れましょう。 ただし、食べ過ぎには注意です。冬から目覚めたばかりで脳が半分冬眠状態の春の初めに、脳を刺激するような春野菜がたっぷり入った春餅を食べるのにはきちんとわけがあるのです。

漢方では、「肝」の機能が弱い時期です。「血」の不足により、高血圧が出やすく、情緒不安定になったり、免疫力が低下しやすい時とされます。
早寝早起きを習慣とし、楽観的な気持ちと適度な運動を心がけましょう。
宴会シーズンではありますが、暴飲暴食やお酒の飲み過ぎを避けることで消化機能の働きを守ります。塩分・糖分を控えめに、新鮮な野菜や果物を多めに意識しましょう。



このページの内容は、中国の昔からの民間療法や、年配の方から伝え聞いた話を基に構成しています。
病気やその他の疾患に、必ず効果があることを保証する訳ではないことをご了承下さい。

05.Jan.2024