
雨水の頃の食養生
「雨水」とは、毎年2月18~19日頃をいいます。
立春を過ぎると徐々に大地が温まり、氷や雪が溶けて水になります。
また、空からも雪ではなく雨が降るようになることから、雨水の名がつきました。
昔から「雨水」を過ぎると渡り鳥が北に向かい、更に一週間過ぎると新芽が出てくると伝えられています。
「雨水」の時期入ると、胃と膵臓(すいぞう)が弱くなりがちです。
この二つに元気がなくなると、春に弱くなるという肝臓に負担がかかり、さらに弱ってしまいます。
この季節、胃の調子が悪いと感じたら、お粥を食べるようにします。
お粥には、膵臓によいとされる粟、米、もち米、トウモロコシを使うのがおすすめです。
また、ナツメ、慈姑、竜眼、百合根のような「甘味」を加えると、肝臓に元気な「気」を作ると考えられています。
その他、雨水の時期に不調が出やすくなるのが肌です。
皮膚の弱い方は「雨水」の時期はいつも以上に保湿を心がけることが大切です。
食材ではエビ、カニのような甲殻類を避けるよう言われています。
肌が乾燥して、ますます痒くなることもあるのでご注意下さい。

このページの内容は、中国の昔からの民間療法や、年配の方から伝え聞いた話を基に構成しています。
病気やその他の疾患に、必ず効果があることを保証する訳ではないことをご了承下さい。