うまいもん放浪記 特別企画 第14弾 ~ 徳島 祖谷への旅



旅が大好きなパンちゃんが4月の上旬に訪れたのは、日本三大秘境のひとつと言われる徳島県の祖谷(いや)。
ずっと行ってみたかったこの地は、深く美しい自然はもちろん、古くからの伝統的な料理の数々でも、パンちゃんを魅了してやまないのでした。



徳島に入り、まず最初に訪れたのは江戸時代から藍を商う町として栄えた脇町です。
古い町並みがそのまま残されていて、とっても風情のあるところです。
それぞれの家の軒先には、こんな風に趣向を凝らした花が活けられていて、訪れる私たちの目を楽しませてくれます。


脇町では朝食をいただきました。
左は徳島の地鶏「阿波尾鶏」を使ったコクのあるスープにお餅とそばの実が入ったもの。
右のぜんざいは、甘さと塩加減が絶妙のバランスでとってもおいしい!
真っ赤な和傘が印象的な店内ですが、味にも満足です。


昭和初期に建てられて以来、町の人々に親しまれてきた劇場を訪ねました。
一時閉館されたそうですが、現在は地元の文化財として蘇ったのだそうです。
中央の写真は、脇町に残る武家屋敷。
派手ではありませんが、どこから見てもすべて絵になるような素晴らしい建造物です。
右は町並みの屋根にある「うだつ」。
もとは火事の延焼を防ぐための壁だったそうですが、工夫を凝らした意匠は見ていても楽しいものですね。


脇町を出て、夕刻に日本三大秘境のひとつとも言われる祖谷(いや)に入ります。
まずはここの宿の夕食が私たちを出迎えてくれました。
左は山の幸を使った春らしい前菜はとてもおいしく、この先の料理に期待も高まります。
ここでいただたいた猪肉の「ぼたん鍋」は絶品でした。
猪肉は少し硬くてクセがあるという印象でしたが、この宿のものはとても柔らかくて臭みもなく、肉と脂の甘みを感じるものでした。

囲炉裏では鮎や豆腐が焼けています。
味はもちろんのこと、こんな風情を楽しめるのもいいですよね。


次の日は祖谷の山に向かいます。
深い山奥に立派で美しいな茅葺の家があるのでびっくり。
また、天然記念物にも指定されている杉の巨木を見ることができました。
見ているだけで、神々しい気分になってきます・・・
この木をまつっている神社が閉まっていたのが残念!でした。


さて、最後に今回の旅のオマケです。
左は、和三盆のお菓子ですが、徳島城の城主であった蜂須賀家の家紋が入ったもの。
戦場に赴くときも、この紋の旗を掲げていったそう。
干菓子といえば季節の花などをかたどったものが多いですが、これはものすごくかっこいいでしょう!

次は旅先で買ったおまんじゅう。
素朴でかわいくて、昔ながらのほっとする味がしておいしいんです。

さて、徳島を満喫したあとは、香川を通過して帰路に着きます。
でも通過するだけなんてありえません。
香川といえばコレ!のおいしい讃岐うどんで、今回の旅を締めくくったのでした。

15.Apr.2009