うまいもん放浪記 vol.20 料亭「州さき」


高山は「小京都」とも言われる美しい町です。
「料亭 洲さき」では、由緒あるこの地に伝わる本格的な日本の味を、端正な数寄屋造りの部屋で堪能できます。


今回は飛騨高山の老舗「料亭 洲さき」をご紹介します。
ここは、1794年に創業の由緒ある老舗料亭です。
鎌倉時代に端を発し、慶弔時などに30品を8時間もかけていただくという日本料理の本髄「料理宗和流本然」を今に伝えています。


ただ、さすがに今ではそんな機会も少なく、月ごとに11品を「宗和流本然崩し」として出されています。
これまで一昨年の10月、昨年の11月と、実りの季節に2回、これをいただく機会に恵まれました。


上左の画像はなつめ。
高山付近では、日本では珍しく普段からよく食べるのだそう。
これは少しチョコレートを思わせる味付けで、品のある甘さに仕上げてありました。


画像上中は「味女(あじめ)」。
清流に棲むドジョウの一種で、このあたりに秋にだけ出回るのだとか。


画像上中の市松模様の美しい一皿は、「鯨豆腐」。
鯨の皮を使っているわけではなく、鯨の皮に見立ててあります。

店構えや客室も、200年以上受け継がれてきた老舗の風情を感じます。
そして何より料理が一番です。見た目の美しさも、味もいうことはありません。

店舗情報


飛騨高山 料亭「州さき」
岐阜県高山市神明町4-14
TEL: 0577-32-0023
お店のウェブサイトは こちら

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15.May.2010