家庭の薬膳 第13回 ~さつまいも

さつまいもの味と性質


薬膳の考え方では、さつまいもの味は「甘く」、性質は「温寒のどちらにも偏らない」という分類になります。

さつまいもの効能

■便秘予防
■大腸ガン予防
■風邪予防
■ストレス解消
■高血圧予防
■解毒作用
食物繊維を多く含むことで、便秘解消だけでなく、血液中のコレステロールを低下させる作用や血糖値をコントロールする働きもあります。
そのため、薬膳では糖尿病の食餌療法にも用いられることがあります。
反面、過剰に摂取しすぎると、鉄やカルシウムなどのミネラル分の吸収低下を引き起こすこともあるので、適量摂取が大切です。
またビタミンB1、B2、Cが多く含まれているのも特徴です。さつまいものビタミンCは、レモンなどの柑橘類にも負けないほどで、さつまいも1本(約200g)を食べれば、1日に必要な量をほぼ摂取できます。
つやのある肌を保つために必要なコラーゲンの形成に主要な働きを果たす他、ニキビの予防や傷跡の回復に効果があります。

買う時は、ずんぐりむっくりした形で、持った時に重いものがよいでしょう。
保存する時は、新聞紙などで全体を包み、常温で保存します。

さつまいもは、その栄養価の高さから、中国ではさまざまな民間療法に活用されてきました。
昔から、夜盲症(暗いところで見えにくくなる症状。俗称「鳥目」)に効くとされてきましたが、これは豊富に含まれているビタミンAの効能です。
また、胃腸に優しい食材なので、おなかの痛みや下痢のときに食べても効くと言われています。

その他、さつまいもの解毒作用を損なわないよう、生のままドクダミと一緒にすりつぶして口内炎に塗ったり、犬に噛まれたときに葉の部分を同じくすりつぶして傷口に塗る、といった方法でも使われてきました。

さて、中国語ではさつまいもを「番薯」と言うのですが、「番」とは「外国の」という意味。明(14~17世紀)の時代に、原産地の南米からヨーロッパを経て伝わったのだとか。
伝来から数百年を経た今では、さつまいもはすっかり中国の家庭の食卓には欠かせない食材となっています。
また日本では赤いものが一般的ですが、中国では皮の赤いものと白いものの2種類が普通に食べられています。

さつまいもを使ったレシピはこちら


このページの内容は、中国の昔からの民間療法や、年配の方から伝え聞いた話を基に構成しています。
病気やその他の疾患に、必ず効果があることを保証する訳ではないことをご了承下さい。

01.Nov.2007