季刊・家庭の薬膳 季節のすこやか食養生

立秋の頃の食養生

「立秋」は、はじめて秋の気配が感じられる日のこと。
2009年は8月7日が立秋にあたります。

一年で最も暑さの厳しいこの時期に、秋の気配を感じ取るのは難しいかもしれませんが、少しずつ日照時間も短くなり、わずかながらも盛夏を過ぎた気配が近づいてきているのです。
温度・湿度ともにとても高い日が続くと、体内の余分な熱が排出しきれず、臓器(特に呼吸器系・肺)に負担がかかります。

この時期には、肺によい食材として、酸味のあるものをとるように心がけるのがよいと言われています。
また肺のためにとてもおすすめなのが、これから旬を迎える梨。
漢方でも咳や痰をしずめるはらたきがあるとされている果物です。

他には、ごま・もち米・ハチミツ・パイナップルなども、熱が溜まった呼吸器系の炎症を鎮めてくれる食材です。
ただし、生の果物や瓜類は胃腸を冷やしてしまいますので、食べすぎには注意してくださいね。消化器系の臓器は、年間を通じて、あまり冷やさないほうがいいのです。

あと、熱の排出をたすけてくれるのが、たっぷりの水分です。
うすめのお茶や水などを多めに飲むことをおすすめします。
この季節におすすめなのは、菊の花を乾燥させた「菊花茶」。
夏の疲れによるのど風邪にも効果があります。
ただし、濃いお茶をたくさん、特に空腹時に飲むのは、胃に負担をかけますので注意して。

また、これから先、少し控えめにしたいのが、唐辛子などの辛いもの、それから身体を温める効果の高い生姜やねぎなどの薬味類です。
とりすぎると、ますます体内に熱がこもってしまう心配があります。
同じ理由から、揚げ物もあまり食べないほうがいいかもしれません。

立秋が過ぎた後の暑さは「残暑」というように、厳しくはあれども夏は早くも終盤に向かいつつあります。
これからは、身体を動かすのに適した季節がやってきますので、今のうちに体調を万全に整えておき、来たる秋を活動的に過ごしましょう。


このページの内容は、中国の昔からの民間療法や、年配の方から伝え聞いた話を基に構成しています。
病気やその他の疾患に、必ず効果があることを保証する訳ではないことをご了承下さい。

02.Aug.2009