季刊・家庭の薬膳 季節のすこやか食養生

大暑の頃の食養生

「大暑」は一年で最も暑い時期で、毎年7月22日~23日頃をいいます。
2011年は7月23日が大暑にあたります。

汗を多くかく真夏は、体力が消耗するだけではなく、消化器系の胃と膵臓の機能が低下します。
そのせいで疲労感にみまわれたり、食欲不振に陥ります。
そのため、中国では昔からの民間療法で、大暑の頃には、山芋(胃と膵臓の働きを高め消化を促進。腎臓機能のアップ)・かぼちゃ(体力増進、解毒、美肌、血糖値の安定)などを食べることをすすめています。
また、夏は心臓が弱くなる季節とも言われます。

ナツメ、クコの実のような赤色の食物(暑さで疲れた心臓を癒す・美肌効果)・苦瓜・緑茶など、苦みのある食材をとるよう心がけます。
苦味の成分には、心臓を癒し、解熱、解毒のはたらきがあるとされているからです。
北京では夏の大根(中身が赤いもの)も勧めています。
殺菌や胃の機能を向上させるからです。

また暑さに負けないための体力増進に、高たんぱくで低脂肪の鶏肉や鴨肉などもよく食べます。
他には、解毒と解熱のためきゅうりなどの瓜系野菜や、疲労回復のため、クエン酸が豊富に含まれる柑橘類や梅などもおすすめ。
食欲が減退するため、冷奴やそうめんなど、のどごしのよい冷たいものを食べてしまいますが、その場合は体を温める生姜を添えるとよいでしょう。

この夏も昨年と同様に暑さが厳しくなりそうです。
昔から伝わる食の知恵を活かしつつ、元気に夏を過ごしたいものです。


このページの内容は、中国の昔からの民間療法や、年配の方から伝え聞いた話を基に構成しています。
病気やその他の疾患に、必ず効果があることを保証する訳ではないことをご了承下さい。

15.Jul.2011